割と衝撃的なタイトルでしょ?(笑)
年度に数人、いらっしゃるんですよ。全く喋らない生徒さん。反抗期とか不満で、とかでは全くなく今まで来て下さっていて喋らない生徒さんは単に「シャイ」コミュニケーションが苦手なだけでした。少しグレーゾーンで、という方もいましたが、同じくやはりコミュニケーションの得手不得手であって、この子たちは何も悪くないんです。
数年通ってくれていても声はほぼ聞いたことがない・・・
じゃあどうやってコミュニケーションを取ってるの?
答えは「かろうじての笑顔」と首振りです。
今、笑ってくれたよね?縦に首振ったよね?と心の中で確認しながらYESなのかNOなのか判断します。はい、得意です(笑)そして全く嫌じゃないです。少し笑ってくれた、帰りちょっと会釈してくれた、そんなことが嬉しくて(*^▽^*)
でもやはり聞かないといけない事もあるんです。「学校どこまで進んだ?」や「テスト範囲どこまで?」など大事な事も聞きたい・・・
こういう生徒さんは、喋れないことを自分でコンプレックスに思っています。明るくて物怖じしない友達が羨ましいと思っています。僕もあんな風にできたら・・・と。その気持ちを私は汲んであげたい。喋らなくても通じてるよ、それでいいよ、来てくれてありがとう。こんな気持ちをわかってもらいたくて伝えています。もちろん「喋らなくていいよ」なんて言いません。それって「あんた喋らないな」ってわざわざ念を押していますよね。傷付きます。
私の作戦は「YES」「NO」だけで答えられる質問に変換すること。「どこまで進んでる?」は具体的なページを見せて「ここまで習った?」にすれば首を縦か横に振るだけで済みますよね。そしてリアクションがなくても褒めて明るく接します。冗談とか一人で言います。(寒いです。恥ずかしいです 笑)
帰る時は「来てくれてありがとう。毎週会えて嬉しい」という気持が伝わるように満面の笑顔で送り出します。答えは聞けなくても「気を付けてね~ありがと~また来週ね~」と明るい独り言を連発しています。全然嫌じゃないです。むしろ愛おしい気持ちです。
そして裏でお母様とテスト範囲を聞き出したり、やりたい科目やご要望を探ってもらいます。お母さんとは「グル」です。(笑)でも「お母さんに聞いたけど・・」とは言いません。それは「自分で言えないから先生はお母さんに聞いたんだ」とまた自己肯定感ダウンになります。しれーっと「知ってるし」みたいな素振りでプリントを差し出します。もしかしたら私は超能力者と思われているかも知れません。(思てないわ)
お母様とグルになってやり取りする中で、この一言も喋らない生徒さん達のご自宅での声は
「うちの子、FINDなら週5でも行きたい」って言ってます。
また別の子「FINDだけが息子の唯一行きたい場所なんです」
「俺をちゃんとわかって気にかけてくれてるのはFINDの先生だけや」
こんなことを言ってくれているそうです。
泣いていいですか・・・(T_T)
良い人ぶっているわけではなく、私はこんな不器用な子が好きですし、ブログにも書きましたが我が子もこんな感じ(かろうじて返事は蚊の泣くような声でしていた)だったのでわかるんです。なのでノンストレスです。可愛いです。その愛が伝わっていて嬉しいです。
当校のモットー「学生時代こんな塾・先生に出会いたかった」これを形にし続けること。これは勉強面だけの話ではありません。
本当に皆様にそう思っていただけること、これがたつやと私の夢で責務でやりがいです!!!
勇気を出して教室に来てみてください!!